食事による治療
運動による治療法
薬による治療
糖尿病の一般的な治療法は、①食事による治療(食事療法)②運動による治療法③薬による治療が挙げられます。
糖尿病は完治が難しい病気ですが、適切な治療を受け、実践する事で、通常の人と変わらない生活を送ることも出来るようになります。
糖尿病の食事療法はダイエットなどである食事制限ではありません。
偏った食生活を見直し、バランスの取れた食事を続けることが糖尿病の食事療法になります。
糖尿病の食事療法では、以下の点がポイントになります。
外食をされる時も、こうした事を意識しながらメニューを選択していただければ、食べてはいけないというものはありません。
この食事療法は、糖尿病の患者さん以外の方でも健康に良いものです。
糖尿病の患者さんがいるご家族は、家族皆で取り組まれるのも良いかもしれません。
激しい運動ではなく、軽い有酸素運動(水泳・散歩・ジョギングなど)を中心にしていただきます。1日に20分程度が目安です。
運動をする時間が難しい場合でも、出来るだけ階段を使う・食事後に少し散歩をするなど、意識して体を動かすことが重要になってきます。
また、血糖値が悪い状態や合併症を併発している時は、控えたほうが良いでしょう。
あくまでも、血糖値のコントロールのための運動ですので、過度な運動や体調を崩す運動はやめましょう。
糖尿病の治療で欠かせないのが、薬による治療です。
薬の摂取方法には2種類あり、各々の薬が用途によって分けられています。
インスリンを直接体内に流す(Ⅰ型の方は必須) | インスリン注射 |
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食後のインスリン分泌を促す | GLP-1受容体作動薬 |
インスリンの分泌を増やす薬 | スルホニル尿素薬(SU薬)、速効型インスリン分泌促進薬 |
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インスリンの働きをよくする薬 | ビグアナイド薬、チアゾリジン薬 |
腸管からの糖の吸収を遅くする薬 | α-グルコシダーゼ阻害薬 |
食後のインスリンの分泌を増やす薬 | DPP-4阻害薬 |
糖の再吸収を抑え尿から排出する薬 | SGLT2阻害薬 |
どちらの薬を服用する場合でも、必ず医師に決められて通りの用量と用法を守ってください。
食事をとらなかった時はどうしたらよいか、妊娠中はどの薬を飲めばよいか、先に医師と相談しておきましょう。