難聴の種類及び一般的な治療法

難聴の種類

代表される難聴の種類として4つ挙げられます。

(1)突発性難聴

(2)低音障害型感音難聴

(3)老年性難聴

(4)伝音性難聴

 

難聴の治療法

(1)突発性難聴

突発性難聴とは、
①突然に発症する
②原因不明の
③音が聞こえにくくなる状態
という3つの特徴を持つ症状です。

原因

聴こえの神経への血流障害やウイルスによる障害、ストレスなどが考えられていますが、今の所よくわかっていません。

症状

突然に聴こえが悪くなったり、場合によっては耳がふさがった様な感じになって発症します。また、耳鳴りやめまいが伴うことがあります。

治療法

突発性難聴は治療によって回復が期待できる可能性のある数少ない難聴のひとつです。発症後約一か月で聴こえは固定してしまう場合が多いので、出来るだけ早く(出来れば発症1週間以内に)治療を開始することが重要です。早期発見早期治療です。
他の耳疾患がなく、聴力検査で異常を認めた場合、薬物治療が一般的です。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)による治療をすすめるのが他の耳鼻科での一般的な治療法であり、当院ではこの治療による方法も行っておりますが、抹消機能の改善から治癒する方法を推奨しております。
抹消機能の改善による治療法の詳細はコチラ

(2)低音障害型感音難聴

突発性難聴のようにある日突然難聴が起こる病気ですが、特に低音 (低い音)だけが聞こえなくなるため自覚症状としては難聴というより耳閉塞感を主に訴える方が多いものです。
耳鳴りを伴う場合もあります。また蝸牛型メニエール病と関係が深いといわれており、その後めまいが出現しメニエール病へ移行することもあります。
あらゆる年代に起こりますが、比較的若い20~30代の女性に多い印象を受けます。ここ10年くらいの間に、患者数は非常に多くなってきています。

治療法

難聴が軽い方は3種類 ほどのお薬を、発症してから2週間以内に飲み始めて頂ければ、8割の方が治ります。すぐ完治する方でも、3~4日かかることが多いので、 あせらずお薬を続けて下さい。

  1. ビタミンB12製剤;内耳に必要なビタミンです。
  2. 脳循環改善剤(アデホス・カルナクリン);内耳の血行をよくします。
  3. 利尿剤(イソバイド);内耳水圧を下げます。
  4. 柴苓湯(さいれいとう)等の漢方薬 : 内耳の浮腫をとるといわれています。
  5. ステロイドホルモン剤(プレドニンなど);急な神経麻痺(神経のむくみ)を改善します。

ステロイドというと、よく副作用が問題になる薬ですが、高血圧・糖尿病など無ければ、ここでの量・期間では、まず副作用のご心配はいりません。(ただ、徐々に減らしていく必要がありますので、決してご自分の判断で中止しないでください。また経過により血液検査が必要となる場合があります。)
その他、ストレスや疲労を避け、睡眠をとって頂くことも治療の手助けとなります。以上の治療でなかなか治らない場合は、点滴治療や入院治療をおすすめする場合があります。

上記の治療が他の耳鼻科での一般的な治療法であり、当院ではこの治療による方法も行っておりますが、改善の兆候が見られない方もおられるのも実情です。そのような方には抹消機能の改善から治癒する方法を推奨しております。
抹消機能の改善による治療法の詳細はコチラ

(3)老年性難聴

高齢者にみられる聴力の生理的な年齢変化のことを指します。生理的変化はさまざまな個人的な身体的条件(たとえば生活習慣病)に影響されている可能性があります。そのため、実際の難聴の程度には個人差が大きくみられます。
聴力の生理的変化と考えられ、難聴が進行したら、補聴器の装用を考慮する必要があります。純音聴力検査、語音明瞭度検査を行い、生活環境を考慮して補聴器を必要とするかどうかが判断されます。 
耳鼻咽喉科での検査結果から、どのような補聴器がよいのか、補聴器の利点と限界についてよく相談されることをおすすめいたします。

また、当院では本質的な聴力の改善のためにご希望される方には抹消機能の改善から治癒する方法も行っております。
老年性難聴の原因は動脈硬化としている論文が明らかに近年増えております。
抹消機能の改善による治療法の詳細はコチラ

(4)伝音性難聴

中耳や外耳が正常に機能しなくなり音が伝わりにくくなる難聴です。
音を聞く神経そのものには異常をきたしているのではなく、中耳や外耳の機能が低下している病気ですので、治療や手術などで回復が見込める疾患が多いです。
原因となる疾患は中耳の疾患である滲出性中耳炎や慢性中耳炎です。
これらの疾患の治療をすすめることで聴力の改善を行っていきます。

一度、当院にお電話ください。TEL: 0740-32-3317