当医院独自の
動脈硬化治療について

当院での動脈硬化の診断について

当院での動脈硬化の診断は様々な角度から患者さん個人の体をチェックします。

基本的に全員に
◎baPWV(血管年齢検査)
◎血圧測定
◎血液検査(主としてLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、随時血糖値、HbAC)などの検査を行います。

baPWV(血管年齢)が実年齢より高ければ明らかに太い血管の動脈硬化が有る訳ですから、それだけで診断が出来ますが、問題は血管年齢検査が正常でも明らかな動脈硬化は存在します。それを如何に見つけるかがポイントとなってきます。日本人の血管パターンは4種類ありそれぞれに血管の状態が全く異なるので、その方により診断の基準が全く異なる訳です。

一般の健康診断の血液検査の基準値が有りますが、この数値は全くあてになりません。個人個人によりその最適値と言うのが有りますから、ここで簡単に述べるのは難しいのです。正にアナログ的です。実際患者さんの詳しい問診を行い、体を触らせてもらい丁寧に診察をしないと判りません。

例えばコレステロールが異常に高いとか、血糖値が高く明らかな糖尿病である場合などは誰でも簡単に診断できますが、問題は一般の血液検査やその他の検査で何も引っかからない患者さんの血管障害(末梢血管動脈硬化)を如何に見つけるかです。

例えば当院へ体が何となくだるいとか、最近疲れが取れにくいとかどこにでもある症状で来られるかとが結構ありますが、詳しく検査をしてみると血管年齢が100歳をオーバーしていて、何時心筋梗塞や、脳梗塞で死亡するかわからない状態の方が結構おられるのです。毎年人間ドックに行ってきちんと精密検査を受けていてもです。

かなりショックを受けられますが、事細かに説明をして動脈硬化の事を理解してもらって治療を開始しますが、治療を開始すると同時に全身の血流量が増加して体調は回復してゆき血管年齢も同時に元に戻ってきますので、治療者側としても張り合いが有ります。つまり動脈硬化症という病気は若い頃から徐々に進行しますのでなかなか本人が気付きにくいという特徴が有るのです。人間という生き物はよきにつけ悪しきにつけ順応性が有りすぐに慣れてしまうのです。ですから当院で治療を受けて末梢循環が回復して体が元気になるとやっと気づかれるのです。今までがどれほどしんどい体であったかを。

一般的な健康診断、特に血液検査の基準値は以前の基準値のままであり、実のところ現在の医療レベルに必ずしも則しているものではありません。特にコレステロール・血糖値については診断基準の数値がより厳密化されてきているのが現状です。現在各学会により様々な基準値が発表されておりますが、確定的なモノではありません。 ※一般的な基準値として公表されている基準値は「動脈硬化の検査」に記載しておりますが、あくまでも基準となっております。

やはり治療のポイントはコレステロールと血糖値です。どこをどう治療するかは患者さん個人個人で全く異なりますので治療方針はもちろん、お薬の内容も量も全く異なります。治療をすすめるにあたって、各目標数値を基準に当院では診療を行っております。ここで本来なら各目標数値を述べたいのですが、単に数値基準だけを鵜呑みにして治療を行ったり、当院で行っている治療法の本質を熟知していないと重大な副作用を起こす可能性があります。

血管を綺麗にするにはかなりの熟練を要し、ただ単にそれぞれの数値を目標値に持っていければ良いという物では有りません。現在当院では数千人の治療経験を有しておりますので、すべてのノウハウを熟知しております。医療関係者は決して真似をしないでください。

ところで最近アメリカで面白い論文が出ました。健康診断を毎年受けて医師の指導の下しっかり治療を受けている方と、全く検診を受けず何の薬も飲んでいない方を2群に分けて長期間追跡してその寿命を見たものですが、両群の間に全く差が無かった、つまり治療を受けても受けなくても寿命は全く同じというかなり医療者側にとってショックな報告が有りました。検診を受けて薬も飲んでいて寿命が変わらないなら、完全な医療費の無駄と言う結論でした。つまり一律の検診では全く意味がないという事です。(図1)に最近の日本人のコレステロール摂取量と死亡原因についての報告が有ります。

結局感染症、アレルギー疾患、膠原病、癌、脳梗塞、心筋梗塞などの血管疾患、すべてが末梢循環の動脈硬化から起こっている訳ですから、(図2)のように日本人の増加している死因の原因は動脈硬化である事が判りますし。最近の若者のコレステロール摂取量の増加からますますこの傾向は強くなり、今のように長生きは出来なると考えております。つまり本当の意味の検診は如何に動脈硬化を早期に見つけて治療するかにかかって来るかと思います。したがって当院におけるこの検査が一番理に適っており、これしか方法はないと思っております。医学の進歩であらゆる検査システムが構築されましたが結局、個人個人の体は全く異なるので如何に丁寧に個人個人の動脈硬化を見つけて丁寧に治療していくか、と言う事でしょう。完全にアナログの世界なのです。

一度、当院にお電話ください。TEL: 0740-32-3317

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