動脈硬化の検査

動脈硬化は自覚症状がないことからよく「沈黙の殺人者」と呼ばれる病気でもあります。当院では動脈硬化の診断および治療にあたって、患者様の状態を把握するために以下の検査方法を取り入れております。

血圧測定

高血圧と動脈硬化はお互いに深い関係があります。まずは患者様ご自身の正確な血圧を測定することが重要です。当院では患者さんの受診時毎に臥位(寝ている体制)と立位(立っている体制)の血圧と脈拍をかならず測定します。

基本的に両者の血圧は全く等しいことが理想ですが、かなり異なる患者さんがおられます。このことからも動脈硬化血管の状態が把握できます。

ちなみに血圧値の分類は下図のようになっております。(高血圧治療ガイドライン)

当院での動脈硬化診断」のページでもお伝えしましたが、上図はガイドラインであり、あくまで参考にすべき数値です。実際の適性数値は患者様によって異なります。

血液検査

血液を採取して、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、随時血糖値、肝機能、腎機能、尿酸値などを中心に検査します。

ブドウ糖付加試験

一般の血糖値検査は75gのブドウ糖を飲んでもらい、60分後、120分後の血糖値を採血にて検査しますが、実はこれでは全く何もわかりません。当院ではもっと詳細な血糖測定を行います。そうしないと血糖がどのように悪いのか全く分かりません。

baPWV検査

baPWV検査は、仰向けに寝てもらい、両腕と両足首の計4か所にベルトを巻き、血圧と脈波を測定する検査です。検査時間は、5分程度の計測の簡単な検査方法です。測定後、すぐに結果が出ますので、検査をした当日に医師からの診断を聞くことができます。

頸部及び四肢の触診検査

筋肉の硬さ・皮膚の温もり・皮膚の湿潤を触診により判断します。また腕の脈をとって緊張や速さを診ます。
一般に高血圧や動脈硬化の酷い方の筋肉は緊張しており柔らかさがあまり有りません。動脈硬化の治療をされた方は、皮膚温が高くやや湿潤しており、非常に筋肉が柔らかくなります。動脈硬化が酷くなると末梢の皮膚に血液が行かなくなる為、乾燥して冷たく感じます。

※尚、他の疾患を患っている可能性がある場合は上記の検査に加えて、その疾患の治療を行うために必要な検査を行う場合があります。

一度、当院にお電話ください。TEL: 0740-32-3317

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