当院におけるめまい診断

当院へ来られるめまいの患者さんで他施設でCT,MRIを撮ってもらったが何も異常がないので問題が有りません、放置してよいと言われましたが、治らないので来ました、と言われる方が非常に多いのです。
勿論大事な病気の除外の為にCT,MRIを撮影する事は大切な事ですが、それで異常が見つかったら、腫瘍や脳出血、脳梗塞ですから大変な事です。しかし殆どのめまい症例にCTやMRIに異常所見は見つかりません。見つからなかったら何もなく正常である、と判断する医療関係者に問題が有ります。例えば小さい梗塞や出血、血管炎、動脈硬化等は全く写りません。その事を医療者や患者さんは理解すべきです。特に内耳は非常に小さな組織ですし、その血管網も細かいものです。結論から言いますとめまいの原因は神経系統であると現在考えられておりますが、実はその神経に栄養を送る血管系に問題が有る事が私の研究結果で明らかになってきました。実はその神経、血管にしても殆ど肉眼で見ても判りませんし、いろんな検査機器を使っても判らないのです。難聴の所でも述べましたが、動物実験的には、1980年代に既に動脈硬化がかなり内耳を傷害する事は判っておりました。
ただ動脈硬化をどう治療すべきかまだ現在判っていない事です。

当院ではその動脈硬化を殆ど元の血管に戻すことが可能なので、めまいの多くの症例は完治が可能です。つまり色んなめまいの多くの原因が中枢神経から内耳にかけての神経に対する血行障害であることが判ったのです。以前からめまいには内耳の血流の改善が大切であるとして様々な血流改善剤が開発されてきましたがあまり効果が有りませんでした。現在でもアデホス等が一般に処方されますが殆ど効果が有りません。結局かなり動脈硬化で詰まりかけた血管を単なる血管拡張剤だけで治療する事はあまり効果がないという事です。当院での血管の治療はこの詰まりかけた血管を基から綺麗にする方法ですから当然有効性はかなり高いと考えます。眩暈に関してはよく末梢性とか中枢性とか言いますが、血管障害が内耳に留まっていれば末梢性であり、脳内に血管障害が及んでいたら、中枢性と言います。しかし本当の所は誰も見た事がないのでわかりません。結局動脈硬化の治療なのですから中枢も末梢の血管もきれいになる訳です。すごく合目的な治療と言えます。

現在は末梢性眩暈は耳鼻科が中枢性眩暈は内科、神経内科、脳神経外科が主として診察を行っていますが、中性眩暈の原因の多くは、脳動脈硬化症に依る血流障害に依るので抹消機能の改善を行う根治的療法が必要です。一度、当院にて動脈硬化治療をご検討されることを推奨しております。
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