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慢性甲状腺疾患は非常にありふれた病気で女性に多い疾患ですが、意外にその本質は
究明されておらず甲状腺ホルモンが多ければ分泌を抑制する薬を、又少なければホルモンを補充するという単純な治療法しかないのが現在の医療状態です。
当院の動脈硬化の治療の所で述べたコレステロールと血糖値の治療を行うと何故か甲状腺が正常の大きさに戻り、尚且つ甲状腺ホルモンも正常化し、自己抗体の指標である抗マイクロゾーム抗体も数値が著減することが判りました。
私も最初は全く気付きませんでしたが、先生私の甲状腺がへこんであまり気にならなくなりました。と言う患者さんが何人も出てきて、私も気になって慢性甲状腺炎のある患者さんの頸部を全員調べてみました。全員全く頸部の腫脹が無くなっており、ホルモンも正常化しており、これらの方に出していた甲状腺の薬は全く処方する事が無くなりました。
自分でもビックリしております。ここでいつものパターンですが結果から甲状腺炎の原因を考えてみる事にしました。
まず何故甲状腺疾患が女性に多いのか?以前から女性の血管と男性の血管はかなり異なるのではないか、という事が言われております。結論から述べると女性の血管は細かい血管が傷みやすく、男性は太い血管がより傷みやすいという事です。
心臓においても男性の心筋梗塞や狭心症の原因となる冠動脈硬化症は結構太い血管がやられますが、女性の場合は微小循環心筋梗塞と言われてかなり細かい血管が障害を受けやすく、心臓カテーテル検査をしても明らかな太い血管の狭窄が見つかりにくい等の特徴が有ります。おそらく甲状腺に於いても細かい血管が動脈硬化を起こしていて血管炎を起こしておりその炎症の為に甲状腺組織が障害を受けているものと考えます。
その為に甲状腺ホルモンが減少したり、増えたりするものと考えます。抗マイクロゾーム抗体などの自己抗体についてもアレルギー疾患の項で述べたように、アレルギー反応や自己免疫を抑えるはずのサプレッサーTセルが循環不全のために流れない為に甲状腺に対する自己抗体が抑制されず、その為に甲状腺組織が壊されているという事が考えられます。それ故に本院の動脈硬化の治療を行って末梢の循環不全が解消されると血管炎が解消し自己抗体も減少するために甲状腺炎が消失するものと考えます。その他に女性特有の微小循環血管炎が原因と考えられる疾患に慢性関節リュウマチが有ります。これも慢性甲状腺炎と同じメカニズムで細かい血管炎に伴う関節炎が起こっているものと考えられます。
当院で動脈硬化の治療を受けられている女性の関節リュウマチの患者さんが何人かおられますが、ほぼ関節の炎症は消失しており炎症反応もかなり低下しております。あまり痛みを訴えられません。リュウマチの薬に関しては他院で処方されていますが、その薬の量もかなり減って来ております。海外の論文で関節リュウマチの患者さんは「動脈硬化の合併が多い」とか、「癌を発症しやすい」とか、ぼちぼちそのような報告が出てきておりますが、このホームページを読まれている方はもうお分かりでしょう。もともと動脈硬化が原因なのですからがんの発症が多いのも当たり前と考えられます。現在の関節リュウマチの治療と言えばステロイドホルモンか免疫抑制剤なのですから本当に体にいい物では有りません。風邪をこじらせたり、体に真菌症を起こして来たり大変です。それに引き替え当院の治療は関節の炎症も抑え、おまけに体の免疫も強くなるという両得の治療です。お困りの方は沢山おられると考えます。ぜひ治療を受けられることをお勧めします。