動脈硬化が起こしうる疾患

癌(悪性腫瘍)

日本人の死亡原因について、以前は動脈硬化疾患に関するものが多く、心筋梗塞や脳出血が代表的疾患でしたが、降圧剤の普及や心筋梗塞の急性期の治療の発達に伴い、死亡率はかなり減少してきております。一方、増加の一途をたどっているのが癌疾患です。癌は年齢と共に発生頻度が高くなり、老化による免疫の低下が大きな原因と考えられております。ではどうして老化すると免疫が落ちるのかは現在まだ判っておりませんが、当院では、抹消機能の改善をはかることで動脈硬化の治療を行い、がん診療に大いに役立てております。

動脈硬化とがんの関連性

がん患者様の多くに血管年齢の異常が認められます。実際、がんを患っておられる方や過去にがんになっておられる方約50例の血管年齢を測定しましたが90%の方に血管年齢のオーバーが認められました。つまり癌と動脈硬化症は密接な関係が有ります。
また、当院では動脈硬化治療が完了した患者さんには癌が全くないことが判明しました。(いくら年齢を経ていてもです。)
上の結果からも動脈硬化による末梢循環障害が癌の発生原因として非常に重要な因子であると推測されます。

がんの発生原因

動脈硬化の示す意味とは、ただ血管が固くなるだけではなく、血管内腔の狭窄も重要なポイントです。動脈硬化により末梢血管が詰まってくると、当然血液の流れも悪くなり、癌細胞を殺す白血球、抗体、キラーセルも減少します。そのため、がん細胞が出来ても大きくなるまでに未然に殺してしまう事が出来なくなるのです。つまり老化が癌の原因ではなく、老化に伴う動脈硬化症の増悪が癌の原因である事が判ったのです。ですから年をとっても動脈硬化が酷くなければ癌になる可能性は低いと考えられます。これが当院がつきとめた癌になる人とならない人の差です。

院長からの一言

動脈硬化の大きな原因はLDLコレステロールと血糖値とされています。実際、LDLコレステロールは早期に目標値に持っていくことは可能なのですが、血糖値を目標値に持っていくことは時間がかかります。当然の事ながら長く糖尿病を患っておられる患者さんに対しては正常血糖値に持ってゆくのにかなり時間を要します。そのため当院で治療をすすめている患者様であっても、血糖値を目標値までに低下させる期間までにがんの発生を見受けることは少なくありません。ただ、がんの発生には十分注意しておりますので、早期に発見することができます。最近糖尿病と癌の関係が非常に注目されておりますが、これは糖尿病の患者さんは当然の事ながら動脈硬化が酷いわけで、これによる末梢循環障害が有るからです。
もう一つ述べたいのは遺伝子の問題です。脳梗塞、心筋梗塞、重症感染症、アレルギー疾患、癌、自己免疫疾患は動脈硬化が原因である事はつきとめましたが、では同じ動脈硬化でどうして違った疾患が起こるのか?これこそまさに遺伝子の違いなのだと考えております。ですからよく癌家系であるとか言われますが、癌になり易い遺伝子は確かに有ると考えております。

がんは「早期発見」「早期治療」が最も有効な対策です。その上で当院におきましては、動脈硬化の改善というアプローチ方法で様々な患者様の早期発見および早期からの治療法を行っております。

めまい
アレルギー性
疾患
自己免疫性
疾患
難聴
感染症
がん
一度、当院にお電話ください。TEL: 0740-32-3317

PAGETOP